放デイで子どもがおもらしをしたら?本人の気持ちを守るその場の動き方と、保護者への伝え方【職員向け】
活動の途中で、子どもがおもらしをしてしまった。
本人は固まっている。
ほかの子が「くさい」「漏らした」と言い出した。
本人にどう声をかけるのか、周りの子をどうするのか、保護者にはどう伝えるのか。
この記事では、放デイで子どもがトイレを失敗したとき、職員がその場でやることを順番にまとめます。
先に結論
① いちばん先に守るのは、本人の気持ちとプライバシーです。
② 声は小さく、人目のないところへ。責める言葉は使いません。
③ 保護者には事実を短く。子どもの前で大きく話しません。
④ 繰り返すときは、時間と場面を記録して児発管に相談します。

だいち先生、今日おもらしをした子がいて……。
ほかの子が騒いでしまって、その子が泣き出して。
どうすればよかったんでしょう。

とっさの場面で、一番大事なのはその子の恥ずかしい気持ちを守ることなんだ。
そこだけ覚えておけば大丈夫。
順番に整理しよう。
最初に守るのは、本人の気持ち
国の放課後等デイサービスガイドラインには、こう書かれています。
ガイドラインの記述
「こどもが食事、排泄、睡眠、衣類の着脱、身の回りを清潔にすること等の生活に必要な基本的技能を獲得できるよう、生活の場面における環境の工夫を行いながら、こどもの状態に応じて適切な時期に適切な支援をする。」
職員に求められる倫理として「個人情報の取扱いとプライバシーの保護に関すること」
トイレの失敗は、その子の状態や環境によって起きることがあります。
叱っても減るとは限らず、恥ずかしい思いが強く残ると、トイレそのものを嫌がるようになることもあります。
① その場でやること
その場の動き
- 声を小さくする 「大丈夫だよ。一緒に行こうね」と、本人だけに聞こえる声で。
- 人目から離す ほかの子の視線が集まる前に、人目のない場所へ移ります。
- ほかの職員に知らせる 目や短い言葉で合図して、そのあとの対応は事業所の手順に沿って進めます。
- 責める言葉を使わない 「なんで言わなかったの」「また?」は言いません。

「どうして早く言わなかったの」って、つい言いそうになります。

分かるよ。
でも、言えなかった理由は、その子にもうまく説明できないことがある。
聞くのはあとで職員どうしでいい。
その場では「大丈夫」だけで十分なんだ。
② ほかの子への声かけ
周りの子が騒いだり、からかったりすることがあります。
周りの子への返し方
- 「誰にでもあることだよ。〇〇さんは少し席を外しているからね」
- 何があったかを細かく説明しません。
- からかいが続く場合は、その場で短く止めて、別の遊びに切り替えます。
戻ってきた本人が、何事もなかったように活動に入れる空気を作っておきます。
③ 保護者への伝え方
伝えるときのポイント
- お迎えのとき、子どもの前で大きな声で話さない。少し離れて伝えます。
- 事実を短く。「今日、活動中にトイレが間に合わないことがありました」
- その日の様子(体調、直前の活動)で気づいたことがあれば、一言添えます。
- 連絡帳に書く場合も、子どもが読むことを考えて言葉を選びます。
保護者への伝え方の型はケガをした日の保護者への伝え方とも共通しています。
④ 繰り返すときは
記録に残すこと
- 何時ごろか(来所直後、活動中、帰る前)。
- 直前に何をしていたか(夢中になる遊び、苦手な活動)。
- トイレに誘った時間と、そのときの様子。
記録がたまると、「この時間にトイレの声かけを入れる」「トイレの環境(音・明るさ・におい)を見直す」など、事業所で考えられることが見えてきます。
児発管に相談して、支援の中で考えてもらいます。
申し送りに残す内容は申し送りで何を残すかにまとめています。

トイレの失敗の対応でいちばん伝わるのは、手際よりも「この人の前なら大丈夫」という安心なんだ。
その安心があると、次に「トイレ行きたい」と言いやすくなる。
よくある質問
Q. 写真で記録を残してもいいですか。
A. 撮りません。記録は文章で残します。
写真の線引きは子どもの写真・SNSの線引きにまとめています。
Q. 高学年の子の場合、どう対応すればいいですか。
A. 年齢が上がるほど、恥ずかしさは強くなります。より人目を避け、本人に「どうしたい?」と聞きながら進めます。
まとめ
この記事のポイント
- ① まず守るのは本人の気持ちとプライバシー。
- ② 声は小さく、人目のないところへ。責めない。
- ③ 保護者には事実を短く、子どもの前で大きく話さない。
- ④ 繰り返すなら時間と場面を記録して相談。

とっさの場面で、その子の恥ずかしさを守ろうとした。
それはもう、立派な支援なんだ。
今日も子どもの味方でいたあなたに、はなまる。
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