放デイで泣き止まない子がいるとき|泣き止ませようとしない5つの動き方【職員向け】
ゲームに負けて、泣き出した。
声をかけても、抱きしめても、泣き止まない。
10分、20分。
ほかの子の活動も止まってしまう。
この記事では、泣き止まない子のそばでの動き方を、泣いている間・落ち着いたあとに分けてまとめます。
先に結論
① 泣き止ませることを目標にしません。
② まず安全と場所を整えます。
③ 泣いている間は言葉を減らします。
④ 落ち着いてから短く振り返ります。
⑤ どんなときに泣くかを記録します。

だいち先生、泣き止まない子がいて、何を言っても泣き止まなくて……。
どうすればよかったんでしょう。

泣いているときは、止めようとするほど長くなることがあるんだ。
泣き止ませるんじゃなくて、泣いていても大丈夫な場所を作ってあげよう。
「安心の基地」になる
国の放課後等デイサービスガイドラインには、こう書かれています。
ガイドラインの記述
「自身の感情が崩れたり、不安になった際に、大人が相談にのることで、安心感を得たり、自分の感情に折り合いをつけたりできるよう「安心の基地」の役割を果たせるよう支援する。」
泣くことは、感情が崩れたときの自然な表れです。
職員の役目は、泣き止ませることではなく、落ち着くまでそばにいることです。
① 泣き止ませようとしない
ついやりがちなこと
- 「泣かないで」「もう大丈夫でしょ」と何度も言う。
- 理由を聞き出そうとする。
- ほかの子の前で説得する。
どれも、泣いている子にとっては負担になることがあります。
② 安全と場所を整える
まずすること
- 物を投げるなど、危ない動きがないかを見る。
- ほかの子の視線から離れられる場所に移る(本人が動ければ)。
- 移れないときは、まわりの子を別の場所に移す。
人の目があると、泣き止みにくくなる子がいます。
落ち着ける場所の条件はクールダウンの場所にまとめています。
③ 泣いている間は言葉を減らす
そばでの過ごし方
- 近くにいる。触られるのが苦手な子には、少し距離を置く。
- 話しかけるなら一言だけ。「ここにいるよ」
- 時計を見せて「落ち着いたら戻ろうね」と伝えるのも一つの方法です。
言葉が多いほど、処理しなければいけない情報が増えます。
④ 落ち着いてから短く振り返る
振り返り方
- 水を飲む、顔を洗うなど、区切りを作る。
- 「悔しかったね」「びっくりしたね」と気持ちに名前をつける。
- 次にどうするかは、短く一つだけ。
- その日のうちに無理に振り返らなくてもいい。
負けると怒る子への関わりは負けると怒る子への対応に書いています。
⑤ 記録する
記録すること
- 何がきっかけだったか。
- どのくらいの時間で落ち着いたか。
- 何をしたら落ち着いたか(場所・人・物)。
続けて見ると、泣きやすい時間帯やきっかけが見えてくることがあります。
保護者との情報共有にも使えます。
よくある質問
Q. 泣いている間、ほかの子の活動はどうしますか。
A. ほかの職員に全体を任せます。一人で両方を見ようとしないことが大事です。
Q. 抱きしめてもいいですか。
A. 本人が求めているか、事業所の方針でどこまで応じるかによります。触られるのが苦手な子もいます。
Q. 保護者に伝えるべきですか。
A. 泣いた事実と、落ち着いたときの様子を短く伝えます。本人を責める言い方にならないようにします。
まとめ
この記事のポイント
- ① 泣き止ませるを目標にしない。
- ② 安全と場所を整える。
- ③ 泣いている間は言葉を減らす。
- ④ 落ち着いてから短く振り返る。
- ⑤ きっかけと落ち着き方を記録する。

泣いている子のそばにいるのは、何もしていないように見えて、すごく大事なことなんだ。
そこにいてくれる大人がいることが、安心になっているよ。
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