保護者対応
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放デイで保護者の要望が多いときは?一人で約束しない受け止め方と、事業所としての返し方【職員向け】

daichi

お迎えのたびに、保護者から新しいお願いをされる。

「宿題を全部終わらせてほしい」「ほかの子と遊ばせないでほしい」「毎日、細かく様子を教えてほしい」。

全部に応えたいけれど、できないこともある。

断ったら、関係が悪くなりそうで怖い。

この記事では、保護者からの要望が多いときに、職員がどう受け止めて、どう返すかをまとめます。

先に結論

① 要望の奥には、不安があることがあります。まず気持ちを受け止めます。

② その場で一人で約束しない。事業所として答えます。

③ 要望は書き留めて児発管へつなぎます。

④ できること・できないことは、事業所として整理して返します。

⑤ 要望が続くときは、面談の場を事業所に相談します。

わかば
わかば

だいち先生、ある保護者さんから毎日いろんなお願いをされて……。
全部は無理なんですけど、断るのが怖いんです。

だいち
だいち

毎日受け止めてきたんだね。
まず、あなた一人で全部に答えなくていいってことを覚えておいて。
要望は、事業所として受けるものなんだ。

要望の奥にあるもの

国の放課後等デイサービスガイドラインには、こう書かれています。

ガイドラインの記述

「職員は、家族が悩み等を自分だけで抱え込まないように、家族からの相談に適切に応じ、信頼関係を築きながら、家族の困惑や将来の不安を受け止め、専門的な助言を行うことも必要である。」

要望が多い保護者は、子どものことが心配で、少しでも安心したいと思っていることがあります。

要望の奥にあることの例

  • 学校や家での様子が心配で、放デイでは安心して過ごしてほしい。
  • ほかの子とのトラブルを経験していて、また起きないか不安。
  • 子どもの成長が気になって、少しでも伸ばしたい。

要望の言葉だけでなく、「何が心配なのか」を聞くと、返し方が見えやすくなります。

① まず気持ちを受け止める

受け止めの言葉

  • 「〇〇のことが気になっているんですね」
  • 「教えてくださって、ありがとうございます」
  • 「どんなことが心配ですか」

受け止めることと、要望をそのまま引き受けることは別です。

わかば
わかば

受け止めたら、やらなきゃいけない気がしてしまいます。

だいち
だいち

受け止めるのは、「聞きました」という意味なんだ。
「やります」とは違う。
そこを分けると、ぐっと楽になるよ。

② その場で一人で約束しない

その場での返し方

  • 「大事なことなので、児発管と相談して、あらためてお伝えしますね」
  • 「事業所として、できる形を考えますね」
  • 「いつまでにお返事します」と、返事の時期だけは伝えます。

その場で「できます」と約束すると、事業所として守れないことが出てきます。

③ 要望は書き留めて、児発管へ

書き留めること

  • いつ、誰から、どんな要望があったか。
  • 要望の理由(保護者が話した心配ごと)。
  • その場でどう返したか。

要望の多くは、支援の内容や個別支援計画にかかわります。

児発管が受け止めて、事業所として判断します。

個別支援計画と職員の関わりは個別支援計画の読み方にまとめています。

④ できること・できないことを事業所として返す

返し方の例

  • できること 「宿題は、〇時から〇時の時間で一緒に取り組みます」。
  • 一部できること 「毎日すべては難しいのですが、気になる場面があった日は連絡帳でお伝えします」。
  • できないこと 「ほかのお子さんと関わらない形は難しいのですが、職員がそばで見守るようにします」。

できないことだけで終わらせず、「代わりにできること」を一緒に出すと、受け止めてもらいやすくなります。

宿題の関わり方は宿題をやらない子に書いています。

⑤ 要望が続くときは

要望が続いて、送迎のたびに長く話すことになるときは、個別に話す場を事業所に相談します。

面談の場で職員が聞かれることは保護者面談に職員が同席するときに、送迎での立ち話の区切り方は送迎で保護者と何を話す?にまとめています。

よくある質問

Q. ほかの家庭と違う対応を求められました。

A. 個別に配慮できることもあります。どこまでできるかは、事業所として決めます。

Q. 断ったら怒られてしまいました。

A. 一人で対応を続けず、管理者や児発管につなぎます。保護者に謝るときの言葉の選び方もどうぞ。

Q. 要望の電話が頻繁にかかってきます。

A. 受けた内容と時刻を記録し、事業所として対応を決めます。保護者からの電話対応もあわせてどうぞ。

まとめ

この記事のポイント

  • ① 要望の奥の不安を受け止める。
  • ② その場で一人で約束しない。
  • ③ 要望は書き留めて児発管へ。
  • ④ できること・できないことを事業所として返す。
  • ⑤ 続くときは面談の場を相談。
だいち
だいち

たくさんの要望を、毎日ちゃんと聞いてきた。
それは、保護者の不安に寄り添ってきたということなんだ。
一人で抱えずにここまで来たあなたに、はなまる。

出典

こども家庭庁「放課後等デイサービスガイドライン(令和6年7月)」(PDF)

※保護者への返し方は、事業所の方針が先です。実際の対応は勤務先に合わせてください。

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▶ 支援員のミカタの公式LINE 「この場面で困った」を送ってもらえれば、記事にすることがあります。

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児童指導員
「あなたのせいじゃない」と言える理由ごと、現場の悩みに寄り添って説明します。制度は公的な情報を確認して、現場で使いやすい言葉に直してお伝えします。
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