放デイの連絡帳に困ったこと・トラブルを書くとき|保護者を傷つけない書き方と、書かないこと【職員向け】
今日は、ほかの子とのトラブルがあった。
活動中に大きく崩れて、なかなか落ち着かなかった。
連絡帳に書くべきなのか。
書くなら、どう書けば保護者を傷つけずに伝わるのか。
いいことだけ書いておきたい気持ちもある。
この記事では、放デイの連絡帳に、困ったことやトラブルを書くときの考え方と書き方をまとめます。
先に結論
① 連絡帳に書くか、口で伝えるか、電話かを先に分けます。
② 書くときの型は「起きたこと→したこと→今の様子」。
③ 相手の子の名前や、決めつける言葉は書きません。
④ 困ったことだけで終わらせず、その日のよかったことも一つ添えます。
⑤ 迷ったら、書く前に先輩や児発管に見てもらいます。

だいち先生、今日トラブルがあったんですけど、連絡帳に書くか迷っていて……。
書いたら、保護者さんが落ち込みそうで。

保護者のことを考えて迷えるのは、大事な感覚だよ。
ただ、書かないでいると、あとで「聞いていない」になることもある。
書き方と伝え方を分けて考えてみよう。
保護者に伝えるときに大事にしたいこと
国の放課後等デイサービスガイドラインには、家族への関わりについて、こう書かれています。
ガイドラインの記述
「家族の困りごとに寄り添いながら、気持ちを受け止め、こども本人と保護者との相互の信頼関係を基本に保護者の意思を尊重する姿勢が重要である。」
職員に求められる倫理として「個人情報の取扱いとプライバシーの保護に関すること」
連絡帳は、保護者との信頼をつなぐ道具です。
困ったことを伝えるときほど、受け取る側の気持ちを考えて書きます。
① 書く・口で言う・電話を分ける
伝え方の分け方
- 連絡帳でよいこと 小さな行き違い、その日の様子の一つとして伝えられること。
- お迎えのときに口で伝えること ほかの子とのトラブル、気持ちが大きく崩れた場面など、文字だけだと誤解されやすいこと。
- 電話で先に伝えること ケガ、体調の変化、保護者が早く知りたいこと。
どれにするか迷ったら、先輩や児発管に相談します。
口や電話で伝えたことも、連絡帳に短く残しておきます。
ケガのときの伝え方は子どもがケガをした日、保護者にどう伝える?にまとめています。
② 書くときの型
書く順番
- 起きたこと 「活動の途中で、順番を待つ場面で気持ちが崩れました」
- したこと 「別の部屋で少し休んで、落ち着いてから活動に戻りました」
- 今の様子 「帰る前は、笑顔でおやつを食べていました」
事実を順番に書くと、責める調子になりにくくなります。
書き方の例
「今日はボール遊びの順番を待つ場面で、気持ちが大きくなり、しばらく泣いていました。静かな部屋で5分ほど休んだあと、自分から活動に戻ることができました。帰る前はおやつを食べながら、好きな電車の話をしてくれました。」

「泣いていました」って書くだけで、保護者さん心配しないでしょうか。

だから、どう落ち着いたかと最後の様子までセットで書くんだ。
「崩れた」で終わると心配だけが残る。
「戻れた」まで書くと、安心して読めるんだよ。
③ 書かないこと・言い換えること
書かないこと
- 相手の子の名前 「〇〇くんとけんかしました」ではなく「お友だちとのやりとりで」。
- 決めつける言葉 「わがまま」「乱暴」「言うことを聞かない」。
- 評価だけの言葉 「今日は悪かったです」ではなく、何があったかを書きます。
- 家庭への注文 「おうちでも注意してください」は、書く前に児発管と相談します。
言い換えの例
- 「乱暴だった」→「友だちの物を強く取る場面がありました」
- 「言うことを聞かなかった」→「片づけの声かけに、すぐには動けませんでした」
- 「落ち着きがなかった」→「座っている時間が短い日でした」
④ よかったことも一つ添える
困ったことがあった日にも、よかった場面が見つかることがあります。
一つでも添えると、連絡帳全体の読み心地が変わります。
その日の様子の書き方の例文は連絡帳の例文100に、支援記録との違いは支援記録の例文100にまとめています。
⑤ 迷ったら、書く前に見てもらう
見てもらうとよいとき
- トラブルの内容が大きいとき。
- 保護者が気にしやすいことだと分かっているとき。
- 書いていて、自分でもきつい言い方になっている気がするとき。
連絡帳は、事業所としての文書です。
一人で抱えずに確認してもらって大丈夫です。
よくある質問
Q. 毎日トラブルがある子の連絡帳が、悪いことばかりになってしまいます。
A. 毎日すべてを書くのではなく、大事なことを選んで書きます。書く内容の選び方を、児発管と一緒に決めておくと迷いが減ります。
Q. 保護者から「もっと詳しく教えて」と言われました。
A. 連絡帳だけで書き切ろうとせず、お迎えのときや面談の場で話す機会を事業所に相談します。
Q. 書いたあとで、保護者から強い返事がきました。
A. 一人で返さず、管理者や児発管に相談します。保護者に謝るときの言葉の選び方もどうぞ。
まとめ
この記事のポイント
- ① 書く・口で言う・電話を分ける。
- ② 型は起きたこと→したこと→今の様子。
- ③ 相手の子の名前と決めつける言葉は書かない。
- ④ よかったことも一つ添える。
- ⑤ 迷ったら書く前に見てもらう。

困ったことをどう書くか迷うのは、保護者の気持ちを大事にしているからだ。
その迷いが、読む人にやさしい連絡帳をつくるんだ。
今日もていねいに書こうとしているあなたに、はなまる。
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