放デイの感染症対策、職員は何をする?冬に毎日やる3つと、嘔吐・体調不良のときの動き方【職員向け】
寒くなってきて、学校で風邪やインフルエンザがはやり始めた。
事業所でも、せきをしている子が増えてきた。
手洗いと換気は分かるけれど、職員として何をどこまでやればいいのか。
自分が熱を出したら、休んでいいのか。
この記事では、冬の感染症の季節に、放デイの職員が毎日やることと、いざというときの動き方をまとめます。
先に結論
① 毎日やることは体調の確認・手洗い・換気の3つが土台です。
② 子どものいつもと違う様子に気づいたら、すぐ上に伝えます。
③ 嘔吐や下痢が起きたら、自分で判断せず事業所の手順に切り替えます。
④ 自分が体調不良のときは、無理に出勤しない。早めに連絡します。
⑤ 感染症の研修や訓練は、事業所に実施が求められているものです。

だいち先生、これから感染症の季節ですよね。
わたし、何に気をつければいいのか、実はよく分かっていなくて……。

大丈夫、最初はみんなそうだよ。
やることは、毎日の3つといざというときの手順の確認だけなんだ。
順番に見ていこう。
ガイドラインに書かれていること
国の放課後等デイサービスガイドラインには、感染症について、こう書かれています。
ガイドラインの記述
「設置者・管理者は、感染症の予防や健康維持のために、職員に対し常に清潔を心がけさせ、手洗い、手指消毒の励行、換気等の衛生管理を徹底することが必要である。」
「設置者・管理者は、運営基準により、事業所における感染症や食中毒の予防・まん延の防止のため、対策を検討する委員会の定期的な開催や、指針の整備、研修や訓練の定期的な実施が求められている。」
「事業所における感染症対策については、『障害福祉サービス施設・事業所職員のための感染対策マニュアル』を参考にすること。」
事業所には、感染症の指針やマニュアルがあるはずです。
まだ見たことがなければ、どこにあるかを先輩に聞いておきます。
① 毎日やること【3つの土台】
毎日の土台
- 出勤前の体調確認 熱、せき、のどの痛み、おなかの調子。いつもと違えば、出勤前に事業所へ連絡します。
- 手洗い・手指消毒 出勤したとき、送迎から戻ったとき、おやつの前後、トイレ介助のあと、嘔吐物などに触れたあと。
- 換気 寒くても、決まった時間に窓を開けます。時間やタイミングは事業所の決まりに合わせます。
おもちゃや机など、みんなが触るものの消毒の方法と頻度は、事業所の手順に沿います。
② 子どもの「いつもと違う」に気づいたら
気づきたいサイン
- 来所したときの顔色や表情が、いつもと違う。
- おやつを食べない、水分をとらない。
- いつもより元気がない、ぐったりしている。
- せきやくしゃみが増えている。
気づいたら、すぐに管理者や児発管に伝えます。
熱を測るか、保護者に連絡するかは、事業所で判断します。
記録や申し送りにも残しておくと、次の日の職員が様子を見られます。
申し送りで何を渡すかは申し送りで何を残すかにまとめています。
③ 嘔吐や下痢が起きたら
子どもが吐いてしまったときは、慌てて素手で片づけたくなります。
でも、自分で判断せず、事業所の手順に切り替えることが大事です。
その場の動き
- ほかの子を、その場から離します。
- ほかの職員に知らせて、手順に沿って処理する人を決めます。
- 処理の道具(手袋・マスク・エプロン・消毒液など)がどこにあるか、前もって確認しておきます。
- 吐いた子には「大丈夫だよ」と声をかけ、人目のないところで休めるようにします。
処理の具体的な方法は、事業所のマニュアルや自治体の資料に従います。
本人の気持ちを守る声かけはおもらしの対応の記事とも共通しています。

吐いた子を見たら、自分がうつらないかも心配です。

心配になるのは当然だよ。
だからこそ、手袋やマスクの場所と手順を先に知っておくんだ。
準備があると、落ち着いて子どもにも声をかけられる。
▶ 処理に使うものの例
事業所の備品が基本です。どこにあるかを前もって確認しておくと、その場で動けます。中身が切れていることもあります。
※Amazonのアソシエイトとして、支援員のミカタは適格販売により収入を得ています。
④ 自分が体調不良のとき
「人が足りないから休めない」と思って、無理に出勤してしまう人がいます。
でも、体調が悪いまま出勤すると、子どもやほかの職員にうつしてしまうことがあります。
体調が悪いときは
- 出勤前に、決められた方法で事業所に連絡します。
- 熱が下がったあと、いつから出勤できるかは事業所の決まりに従います。
- 受診の必要があるかは、医療機関に相談します。
休むことは、子どもを守ることでもあります。
休みが取りにくい職場の考え方は有給が取れないときにあります。
⑤ 研修と訓練は、求められているもの
感染症の研修や訓練は、事業所に定期的な実施が求められています。
「また研修か」と思うかもしれませんが、いざというときに手が動くようにするためのものです。
職員が受ける義務研修の一覧は義務の研修は職員が何を受けるのかにまとめています。
よくある質問
Q. 家族が感染症にかかりました。出勤していいですか。
A. 事業所に連絡して、指示に従います。自分で判断しません。
Q. 子どもがマスクを嫌がります。
A. 感覚の特性などで、マスクが難しい子もいます。無理につけることはせず、どうするかは事業所で決めます。
Q. 保護者に「うつされた」と言われました。
A. その場で認めたり否定したりせず、「確認して、あらためてご連絡します」と返して、上につなぎます。
まとめ
この記事のポイント
- ① 毎日の土台は体調確認・手洗い・換気。
- ② いつもと違う様子はすぐ上へ。
- ③ 嘔吐・下痢は事業所の手順に切り替える。
- ④ 体調不良のときは無理に出勤しない。
- ⑤ 研修と訓練はいざというときのため。

感染症の季節は、見えないものに気を配り続ける毎日だ。
その一つひとつが、子どもたちの安心につながっている。
準備をしているあなたに、はなまる。
出典
こども家庭庁「放課後等デイサービスガイドライン(令和6年7月)」(PDF)
厚生労働省「障害福祉サービス施設・事業所職員のための感染対策マニュアル」(ガイドラインが参考資料として挙げているもの)
※消毒や処理の方法、出勤の基準は、事業所のマニュアルと医療機関の判断が先です。
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