先輩・上司の支援に納得できない…飲み込む前に分ける3つと、角の立たない聞き方【放デイ職員向け】
先輩のやり方に、納得できない。
その言い方は必要だったのか。どうしてあの子だけ止めるのか。口に出せないまま、同じ場面が明日も来ます。
この記事は、飲み込むか、ぶつかるかの二択にしないための分け方を書きます。
先に結論
① 納得できない理由は安全・根拠・言い方の3つに分かれます。
② 安全に関わるものだけは、その場で出します。
③ 根拠がほしいときは、意見ではなく計画を持ち出します。
④ 言い方が理由のときは、支援の話と切り離して扱います。
⑤ それでも変わらないときは、自分の担当の中だけを整えます。

先輩のやり方に、ずっと引っかかっていて。
でも経験も浅いですし、言っていいのか分からなくて。

経験の長さは、言っていいかの条件じゃないよ。
ただ、出し方は変えたほうがいい。まず中身を分けよう。
① 納得できない理由を3つに分ける
同じ「納得できない」でも、中身が違うと出し方が変わります。
3つに分ける
- 安全=ケガや事故につながりそうなこと。
- 根拠=なぜそうするのかが分からないこと。
- 言い方=やっていること自体より、言葉や態度が気になること。
3つのうち、どれが一番大きいかを先に決めます。
混ぜたまま話すと、伝わらないまま終わります。
この分け方は、職員によって対応が違うときにも使えます。
職員によって言うことが違うも参考になります。
② 安全に関わるものは、その場で出す
安全だけは、順番が違います。あとで言うのでは間に合わないからです。
その場で出していいもの
- 転ぶ・ぶつかる・落ちるおそれがある場面。
- 子どもが1人になる時間ができる場面。
- 体を押さえる、動きを止めるといった関わり。
出し方は短くします。評価ではなく、事実を1つ言うだけです。
その場の言い方
- 「すみません、いま後ろが見えていないかもしれません。」
- 「向こうに1人になってしまいそうです。行きますね。」
- 「いったん、私が代わります。」
どれも相手を否定していません。場を動かすだけの言葉です。
体を押さえる関わりについては、法令に禁止の条文があります。
基準 第四十五条(虐待等の禁止)
「指定児童発達支援事業所の従業者は、障害児に対し、児童虐待の防止等に関する法律(中略)第二条各号に掲げる行為その他当該障害児の心身に有害な影響を与える行為をしてはならない。」
※第七十一条により、放課後等デイサービスにも準用されます。
これは「気になる」の話ではなく、してはならないと書かれているものです。
見たときは、その場か当日のうちに管理者へ上げます。
③ 根拠がほしいときは、計画を持ち出す
「なぜそうするのか」を聞きたいとき、意見の形にすると角が立ちます。
代わりに、事業所の中で共通のものさしになっている計画を使います。
基準 第二十六条第一項(取扱方針)
「指定児童発達支援事業者は、第二十七条第一項に規定する児童発達支援計画に基づき、障害児の心身の状況等に応じて、その者の支援を適切に行うとともに、指定児童発達支援の提供が漫然かつ画一的なものとならないよう配慮しなければならない。」
※第七十一条により、放課後等デイサービスでは「放課後等デイサービス計画」と読み替えて準用されます。
支援は、その場の判断ではなく計画に基づいて行うものと書かれています。
だから計画を見るのは、誰の顔も潰しません。
聞き方の型
- 「この子の計画の目標って、いまどれでしたっけ。」
- 「さっきの関わりは、どの目標につながっていますか。」
- 「私も同じようにしたいので、考え方を教えてください。」
3つとも、教わる形になっています。
相手の答えが根拠になり、自分の中の引っかかりも減ります。
計画の読み方そのものは、個別支援計画は職員がどう読む?にまとめています。
答えが返ってこないときは、児童発達支援管理責任者に聞く先を変えます。
計画を作っているのはその人です。
④ 言い方が理由のときは、切り離す
やっていること自体は分かる。でも言い方が強くて、見ていてつらい。この場合は、支援の話として出すと噛み合いません。
分けて考える
- 支援の中身=計画と安全で話せます。
- 言い方=その人の癖で、変わるのに時間がかかります。
- 自分への影響=ここは、自分で減らせます。
変えられないものに力を使うと、先に自分が削れます。
強い言葉が自分に向く日が続くときは、ベテラン職員(お局)がきついに、受け取らなくていい言葉の分け方を書いています。
⑤ それでも変わらないときの持ち方
言っても変わらないことはあります。
そのときに自分がすり減らない持ち方を決めておきます。
決めておくこと
- 自分が担当している時間だけは、自分のやり方で通す。
- 気になった場面は、その日のうちに1行だけ記録に残す。
- 同じ場面が3回続いたら、管理者に相談する(1回目では出さない)。
3回という数は、自分のためのものです。
感情ではなく回数で動くと決めておくと、言うときに落ち着いて言えます。
相談する相手がいないときは、相談できる先輩がいないに、聞く相手を4つに分ける方法があります。
言葉が出てこないときは、ベテラン職員に意見が言えないの「確認」で出す型が使えます。
よくある質問
Q. 新人が意見を言うのは生意気ですか。
A. 意見ではなく確認の形にすれば、経験の長さは問われにくくなります。「教えてください」は、いつ言っても成り立ちます。
Q. 管理者に言ったら、告げ口になりませんか。
A. 安全に関わることは、報告であって告げ口ではありません。事実だけを短く伝えます。
Q. 自分のほうが間違っているかもしれません。
A. その可能性があるからこそ、計画を見ます。計画は自分の見方も直してくれます。
Q. 言ったあと、気まずくなりませんか。
A. 場を動かす言葉(②)と、教わる言葉(③)は角が立ちにくい形です。評価の言葉だけを避けます。
まとめ
この記事のポイント
- ① 中身を安全・根拠・言い方に分ける。
- ② 安全だけはその場で出す。
- ③ 根拠は計画で聞く。
- ④ 言い方は切り離す。
- ⑤ 変わらないときは自分の担当の中を整える。

引っかかるのは、あなたがちゃんと見ているからだよ。
その目は、飲み込まないで持っていていい。
出典
児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準 第二十六条・第四十五条・第七十一条(e-Gov法令検索)
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