放デイの帰り道に涙が出た夜に|向いていないからじゃない理由と、今夜やること3つ【職員向け】
仕事が終わって、事業所を出た。
車に乗った瞬間、あるいは駅までの道で、急に涙が出てきた。
何があったわけでもない気がする。
でも止まらない。
自分はこの仕事に向いていないのかもしれない。
この記事は、帰り道に涙が出た夜に読んでほしい話です。
涙の正体と、その夜にやること、続くときに考えることをまとめます。
先に結論
① 帰り道の涙は、弱さではありません。一日じゅう気持ちを張っていた反動です。
② 放デイの仕事には、気持ちを使う場面が積み重なる仕組みがあります。
③ その夜は、考えるより休む。答えは今夜出さなくていい。
④ 何日も続くなら、サインとして受け取ります。相談先があります。
⑤ 環境を変えることは、逃げではなく次の一手です。

だいち先生、帰りの車で泣いてしまいました。
今日、特別に何かあったわけじゃないのに……。
わたし、この仕事向いてないんでしょうか。

向いていないから泣いたんじゃないよ。
一日じゅう、子どもの前でも保護者の前でも、気持ちを張って働いていたからだ。
ひとりになって、やっと力が抜けたんだよ。
涙が出るのは、弱いからではない
放デイの仕事は、体だけでなく気持ちを使う仕事です。
一日のうちに積み重なっているもの
- 感情を受け止める 怒る子、泣く子、パニックになる子のそばにいて、自分は落ち着いていなければいけません。
- 顔に出さない 保護者の前でも、子どもの前でも、疲れや焦りを見せないようにしています。
- 終わっても振り返る場がない 記録を書いて帰るだけで、今日のしんどさを話す時間がないことも多くあります。
張りつめた気持ちが、ひとりになった帰り道でほどける。
涙はそのときに出てくることがあります。
国の放課後等デイサービスガイドラインには、こう書かれています。
ガイドラインの記述
「設置者・管理者は、(中略)放課後等デイサービスの質及び職員の資質向上のために必要な環境の確保を図らなければならない。」
職員が働き続けられる環境を整えるのは、事業所の側の仕事です。
涙が出るほど一人で抱えているなら、それはあなた一人の問題ではありません。
その夜にやること3つ
涙が出た夜は、答えを出す夜ではありません。
今夜やること
- 温かいものを口にする 飲み物でも食べ物でもかまいません。体を先に落ち着けます。
- 今日のことを1行だけ書く 「〇〇の場面がしんどかった」と、何があったかを1行だけ残します。考え込まなくていい。
- 早めに寝る スマホで「向いていない」を検索し続けるより、今夜は休むことを優先します。
「辞める」「続ける」は、休んだ頭で考えます。

1行だけ書く、って意味があるんですか。

あるよ。
涙の理由は、書いてみると「あの場面」だったりする。
何日か分たまると、しんどさの正体が見えてくるんだ。
何日も続くときは、サインとして受け取る
一晩で終わる涙もあれば、何日も続く涙もあります。
気にかけておきたいこと
- 帰り道の涙が、週に何度も続く。
- 眠れない、食べられない日が続く。
- 朝、事業所に向かうのがとてもつらい。
- 休みの日も仕事のことが頭から離れない。
当てはまるものが続くなら、ひとりで抱えずに誰かに話すタイミングです。
話す相手は、職場の人でなくてもかまいません。
厚生労働省の「こころの耳」には、働く人が匿名・無料で相談できる窓口があります。
体や心の不調が続くときは、医療機関に相談することも考えます。
疲れの抜き方は放デイの疲れがとれないときに、癇癪やパニック対応のあとの自分の守り方はこの記事にまとめています。
しんどさの正体を分けてみる
1行メモがたまってきたら、しんどさがどこから来ているかを分けてみます。
しんどさの出どころ
- 特定の場面 ある子の対応、ある時間帯。事業所で役割や手順を変えられることがあります。
- 人間関係 先輩や上司との関係。相談の相手や距離の取り方を変える道があります。
- 働き方そのもの 人手不足、休みが取れない、給料。職場を変えないと変わりにくいものです。
場面や人なら、今の職場で変えられることがあります。
働き方そのものなら、環境を変えることも選択肢に入ります。
「辞めたい」の正体の分け方は放デイを辞めたいあなたへでも詳しく書いています。
環境を変えることは、逃げではない
涙が出るほど踏ん張ってきた人ほど、「辞めるのは逃げ」と思いがちです。
でも、足りていないのは努力ではなく、職場の仕組みのほうかもしれません。
だったら、ちゃんと評価される場所、休める場所を探すのは次の一手です。
福祉の外も、見てみたい人へ
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※業界・職種が未経験の人の就職・転職を支援するサービスです。相談=転職ではありません。比べる材料を増やすつもりで大丈夫です。
福祉の外に出るときの不安は放デイから異業種へ転職したいに、転職先の一覧は児童指導員の転職先13選にまとめています。
辞めると決めているのに、どうしても職場に言い出せない。
そこまで来ているなら、代わりに伝えてもらう道もあります。
自分で言えないときの窓口
※相談だけでもかまいません。相談=依頼ではありません。
※料金やサポート内容は、各公式サイトで最新の情報を確認してください。
使う前に知っておきたいことは放デイで退職代行は使っていい?に書いています。
よくある質問
Q. 涙が出たことを、職場の人に話したほうがいいですか。
A. 話せる相手がいるなら、話すだけで軽くなることがあります。職場に話しにくいなら、外の相談窓口を使ってもかまいません。
相談できる先輩がいないときはこの記事もどうぞ。
Q. 泣いた次の日、子どもの前で普通にできるか不安です。
A. 完璧に元気でなくて大丈夫です。今日は無理をしない、と決めて出勤する日があってもいい。つらいときは、先輩に一言伝えておきます。
Q. 休みたいけれど、人が足りなくて言えません。
A. 人が足りないことは、事業所が整えることです。休みの伝え方は下の記事にあります。
まとめ
この記事のポイント
- ① 帰り道の涙は、一日じゅう気持ちを張っていた反動。
- ② その夜は考えるより休む。1行だけ書いて寝る。
- ③ 何日も続くならサイン。匿名・無料の相談先もある。
- ④ しんどさの出どころを分ける。
- ⑤ 環境を変えるのは逃げではなく次の一手。

泣いた夜があったのは、それだけ一生懸命に子どもたちと向き合ってきたからだ。
今夜は、もう何も考えなくていい。
今日を最後までやり切ったあなたに、はなまる。
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