放デイで子どもの名前が覚えられない…呼び方の確認から始める5つの覚え方と、間違えたときの一言【新人職員向け】
入って1週間。
まだ子どもの名前と顔が一致しない。
曜日ごとに来る子が違って、覚えたと思ったら次の日はほとんど知らない顔。
名前を呼べずに「ねえ」と声をかけて、自分でも気まずくなる。
この記事では、放デイで子どもの名前を覚えるときのコツと、間違えたときの一言、やってはいけない覚え方をまとめます。
先に結論
① 放デイで名前が覚えにくいのは、曜日ごとに顔ぶれが変わる仕組みのせいでもあります。
② 覚えるのは名前だけでなく、その子の「呼ばれ方」から。
③ 名前は呼ぶ回数で覚えます。あいさつと帰りの声かけが一番の練習です。
④ 写真や名前のメモを私物のスマホや手帳に残さない。覚え方にも線があります。
⑤ 間違えたらすぐ謝って、呼び直す。それで十分です。

だいち先生、まだ半分くらいしか名前が分からなくて……。
子どもに「先生、ぼくの名前知らないでしょ」って言われちゃいました。

それはどきっとするね。
でも、1週間で全員覚えられなくて当たり前なんだ。
放デイは、覚えにくい仕組みになっているからね。
放デイで名前が覚えにくい3つの理由
覚えにくさの正体
- 曜日で顔ぶれが違う 週1回の子と週5回の子が混ざっていて、同じ子に会うのが1週間後ということもあります。
- 会う時間が短い 送迎や活動の切り替えで、一人とゆっくり話す時間が取りにくくなります。
- 呼び方が一つじゃない 名字、下の名前、あだ名。職員によって呼び方が違うこともあります。
覚えられないのは、あなたの記憶力のせいだけではありません。
① 名前より先に「呼ばれ方」を確認する
最初に確認したいのは、その子が事業所でどう呼ばれているかです。
「〇〇くん」「〇〇さん」「下の名前」など、事業所で決めている呼び方があれば、それに合わせます。
本人が呼ばれたくない呼び方がある子もいます。
分からないときは、先輩に「この子は何て呼んでいますか」と聞いてかまいません。
「先生」と呼んでもらうかどうかも含め、呼び方の線引きは職員と子どもの距離感で扱っています。
② 呼ぶ回数で覚える
名前は、見て覚えるより呼んで覚えるほうが残りやすくなります。
名前を呼べる場面
- 来所のあいさつ 「〇〇さん、こんにちは」。一日の最初に一回呼べます。
- 活動の声かけ 「〇〇くん、次はこれだよ」と、名前を前に付けます。
- 帰りのあいさつ 「〇〇さん、また明日ね」。もう一回呼べます。
一日に3回呼べば、週に何回も会う子から順に覚えていけます。

名前が出てこないとき、声をかけられなくなっちゃうんです。

そういうときは、そばまで行って目を合わせてから話しかければいい。
名前を呼ばなくても、声は届くよ。
あとで先輩に確認して、次に会ったときに呼べばいいんだ。
③ 名前と「場面」をセットにする
顔と名前だけを結びつけようとすると、なかなか残りません。
その子と一緒にいた場面と結びつけると、思い出しやすくなります。
セットにしやすいもの
- 好きな遊び(ブロック、電車、絵を描く、など)。
- よくいる場所や席。
- その日に話したこと(「きのうの電車の話の〇〇くん」)。
服や髪型は日によって変わるので、手がかりとしては弱くなります。
その子の好きなことで話しかけると、名前も覚えやすく、関わるきっかけにもなります。
子どもが話しかけてこないと感じるときはこの記事もどうぞ。
④ 覚え方にも線がある【やってはいけないこと】
早く覚えたい気持ちから、やってしまいがちな覚え方があります。
国の放課後等デイサービスガイドラインには、こう書かれています。
ガイドラインの記述
「放課後等デイサービス事業者は、通所するこどもやその家族の個人情報を適切に取り扱わなければならない。」
「職員等(実習生やボランティアを含む。)であった者が、その業務上知り得た秘密を漏らすことがないよう、誓約書の提出や雇用契約に明記するなど、必要な措置を講じなければならない。」
避ける覚え方
- 私物のスマホで子どもの写真を撮る 顔を覚えるためでも撮りません。
- 名前と特徴を私物の手帳やメモアプリに書く 落としたり、見られたりすると個人情報が外に出ます。
- 利用者の一覧を持ち帰る 家で覚えようとしても、書類は事業所の外に出しません。
覚えるための資料は、事業所の中で見られるもの(名簿、利用予定表、記録)を使います。
写真と個人情報の線引きは子どもの写真・SNSの線引きにまとめています。
⑤ 事業所の中でできる覚え方
事業所の中で使えるもの
- その日の利用予定表 出勤したら、今日来る子の名前を先に確認します。
- 記録を書く時間 記録に名前を書くたびに、その日の様子と結びつきます。
- 申し送り 「今日の〇〇さんは」と話を聞くと、名前と様子がつながります。
申し送りで何を聞くかは申し送りで何を残すかに書いています。
名前を間違えたときの一言
どれだけ気をつけていても、間違えることはあります。
子どもにとって、名前は大事なものです。
だからこそ、間違えたときはすぐに謝って、呼び直します。
間違えたときの返し方
- 「ごめんね、〇〇さんだったね」
- 「教えてくれてありがとう。次は間違えないようにするね」
- 兄弟や似た名前の子と混ざったときも、その場で言い直します。
ごまかさずに言い直す姿は、子どもにも伝わります。

「知らないでしょ」と言われたときは、どう返せばよかったんでしょう。

「まだ覚えている途中なんだ。教えてくれる?」でいいんだよ。
聞いてもらえると、子どもはうれしいこともある。
次に会ったときに名前で呼べたら、それが一番の返事になるんだ。
よくある質問
Q. 何日くらいで覚えられるものですか。
A. 利用の回数や人数によって大きく違います。週に何回も来る子から順に覚えていけば十分です。
Q. 保護者の名前も覚えたほうがいいですか。
A. まずは子どもの名前からで大丈夫です。送迎のときは「〇〇さんのお母さん」「〇〇さんのお父さん」と呼ぶ事業所もあります。
送迎で保護者と話すときの型はこの記事にあります。
Q. 名前を覚える前に、支援に入って大丈夫ですか。
A. 大丈夫です。分からないことは先輩に聞きながら入ります。初日の動き方は下の記事にまとめています。
まとめ
この記事のポイント
- ① 覚えにくいのは曜日で顔ぶれが変わる仕組みのせいでもある。
- ② 名前より先に呼ばれ方を確認する。
- ③ 呼ぶ回数と場面で覚える。
- ④ 写真やメモを私物に残さない。
- ⑤ 間違えたらすぐ謝って呼び直す。

名前を覚えようとしているのは、その子とちゃんと関わりたいからだ。
一人ずつ、呼べる名前が増えていけばいい。
今日も子どもの前に立ったあなたに、はなまる。
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