放デイのお迎えで「帰りたくない」と言う子|保護者を待たせない5つの関わり方【職員向け】
お迎えの保護者が玄関に来た。
そのとたん、子どもが「帰りたくない!」と言って、ブロックから離れない。
保護者は困った顔で待っている。
無理に連れていくわけにもいかない。
でも、長く待たせるのも気まずい。
この記事では、お迎えのときに「帰りたくない」と言う子への関わり方をまとめます。
先に結論
① 「帰りたくない」は、ここが楽しかったというサインでもあります。
② いちばん効くのは、お迎えの前に見通しを伝えることです。
③ 終わりの合図を毎日同じにします。
④ 保護者の前では、職員と保護者で同じ言葉を使います。
⑤ 「また明日」の続きの約束で、区切りをつけやすくします。

だいち先生、お迎えのたびに「帰りたくない」って泣く子がいて……。
保護者さんを待たせてしまって、申し訳なくて。

その子にとって、ここが楽しい場所になっているってことでもあるよね。
ただ、毎日それだと子どもも保護者もつらい。
お迎えの「前」から準備してみよう。
帰りたくない理由はいろいろ
考えられる理由
- 遊びの途中で終わる 楽しいところで急に終わるのがつらい。
- 切り替えが苦手 次の場面に移ること自体に時間がかかる。
- 家に帰ったあとが見えない 帰ってから何があるか分からず不安になる。
- まだ話したいことがある 職員や友だちとの時間を終わらせたくない。
理由は一つとは限りません。どの場面で言うことが多いかを記録すると、見えてきます。
国の放課後等デイサービスガイドラインには、こう書かれています。
ガイドラインの記述
「発達障害のあるこどもに対しては、予定等の見通しをわかりやすくすることや、感覚の特性(感覚の過敏や鈍麻)に留意し、安心できる環境づくりが必要である。」
お迎えは、1日の中でも大きな切り替えの場面です。
その前に見通しを伝えておくことが、いちばんの手になります。
① お迎えの前に見通しを伝える
前もって伝えること
- 「あと10分で片づけだよ」「今日は〇時にお母さんが来るよ」。
- 時計やタイマーで、残り時間を目で見えるようにします。
- お迎えの時間が分かっている日は、その前の遊びを短めのものにします。
急にお迎えが来ると、どの子にとっても切り替えは難しくなります。
切り替えが難しい子への伝え方は切り替えができない子にまとめています。
② 終わりの合図を毎日同じにする
終わりの合図の例
- 片づけの歌や音楽を流す。
- 「おしまいのカード」を見せる。
- かばんを持って、玄関の同じ場所に立つ。
毎日同じ流れにすると、「次は帰る時間」が体で分かるようになっていくことがあります。

それでも、保護者さんが来た瞬間に泣き出しちゃうんです。

そういうときは、保護者に少しだけ待ってもらうことをお願いしていいんだ。
「あと1回だけ積んだら帰ろうね」と、終わり方を一緒に決める。
無理に引き離すより、結果的に早く帰れることがあるよ。
③ 保護者の前での声かけ
保護者と一緒にするとよいこと
- 職員と保護者で同じ言葉を使います。「あと1回で帰ろうね」。
- 保護者に「〇〇が楽しかったみたいです」と、帰りたくない理由を明るく伝えます。
- 保護者が困っているときは、職員が片づけを一緒に手伝います。
保護者の前で子どもを叱ったり、保護者の対応に口を出したりはしません。
保護者の前で子どもが崩れたときは保護者の前で子どもが荒れたときに書いています。
④ 「また明日」の約束で区切る
続きの約束の例
- 「このブロック、明日の続きに取っておこうね」
- 「次に来たとき、また一緒にやろう」
- 作りかけのものを置いておける場所を決めておく。
「終わり」ではなく「続きがある」と分かると、手を離しやすくなる子もいます。
⑤ 毎日続くときは
記録と相談
- どんな遊びのとき、何時ごろに言うことが多いか。
- どう声をかけて、どのくらいで帰れたか。
- 保護者と相談して、家に帰ってからの予定を伝えてもらう方法もあります。
記録をもとに児発管に相談して、帰りの流れを事業所で見直します。
よくある質問
Q. 送迎で家に送るときも嫌がります。
A. 車に乗る前に見通しを伝え、座る場所や車内で持てる物を決めておくと落ち着きやすくなります。送迎の車内でパニックが起きたらもどうぞ。
Q. 家が嫌で帰りたくないのでは、と心配になります。
A. 一人で判断せず、気になった様子をそのまま記録して、児発管に伝えます。
Q. 「帰りたくない」と言われるのは、うれしい気もします。
A. その子にとって、ここが安心できる場所になっているということです。その気持ちを大事にしながら、帰る流れを整えていきます。
まとめ
この記事のポイント
- ① 「帰りたくない」は楽しかったサインでもある。
- ② お迎えの前に見通しを伝える。
- ③ 終わりの合図を毎日同じに。
- ④ 保護者と同じ言葉で。
- ⑤ 続きの約束で区切る。

帰りたくないと思える場所を、あなたたちが作っているんだ。
その安心を持ったまま、おうちに帰れるように手伝っていこう。
今日も子どもの味方でいたあなたに、はなまる。
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