放デイでの叱り方・注意の仕方|「やめて」より「こうしよう」を渡す5つと、避けたい言い方【職員向け】
ほかの子を叩いた。
何度言っても、机に乗る。
注意しなければいけない場面は、毎日のようにある。
でも、強く言っていいのか、どう言えば伝わるのか分からない。
この記事では、放デイでの注意の仕方を、言っていいこと・避けたいことに分けて整理します。
先に結論
① 注意の前に、まず安全を確保します。
② 「やめて」より「してほしいこと」を伝えます。
③ 短く、その場で、人前を避けて。
④ 叱る目的は、次にどうするかを伝えることです。
⑤ 身体的・精神的な苦痛を与える言い方はしません。

だいち先生、注意するとき、つい強い言い方になってしまって……。
どこまで言っていいんでしょう。

気にしているなら、もう半分できているよ。
注意は「いけないこと」を責めるより、「次はこうしよう」を渡すことなんだ。
職員に求められる倫理
国の放課後等デイサービスガイドラインには、職員の倫理として、こう書かれています。
ガイドラインの記述
「職員は倫理規範を尊重し、常に意識し、遵守することが求められる。」
「職員に求められる倫理として、次のようなことが考えられる。(中略)こどもに身体的・精神的苦痛を与える行為の禁止に関すること。」
注意すること自体は必要です。ただ、その伝え方には線があります。
① まず安全
注意より先にすること
- 危ない物や場所から、本人とまわりの子を離す。
- ケガをした子がいれば、手当てを先にする。
- 興奮しているときは、落ち着くまで言葉を減らす。
興奮している最中の注意は、ほとんど届きません。落ち着いてから短く伝えます。
落ち着く場所の作り方はクールダウンの場所にまとめています。
② してほしいことを伝える
言い換えの例
- 「走らないで」→「歩こうね」
- 「机に乗らない」→「足は床につけよう」
- 「叩いちゃだめ」→「いやなときは『やめて』って言おう」
「やめて」だけだと、代わりに何をすればいいかが分かりません。
③ 短く、その場で、人前を避けて
伝え方
- 長い説教はしない。一言か二言で。
- できるだけその場で。あとから言うと、何のことか分からなくなる子がいます。
- みんなの前で名前を出して注意しない。そばに行って小さな声で。
④ 次にどうするかを渡す
落ち着いたあとの話し方
- 何があったかを本人の言葉で聞く。
- 次に同じ場面になったらどうするかを一緒に決める。
- できたときに、それを伝える。
注意して終わりではなく、次にできる形まで持っていくのが目的です。
⑤ 避けたい言い方
使わない言い方
- 大声で怒鳴る。
- 人格を否定する(「だからダメなんだ」「いつもそう」)。
- おどす(「もう来なくていい」「お母さんに言うよ」)。
- ほかの子と比べる。
- 無視を続ける、罰として活動に参加させない。
どれも、子どもにとって精神的な苦痛になりえます。
強い言い方をしてしまった日は子どもに怒鳴ってしまった日もあわせて読んでみてください。
よくある質問
Q. 優しく言っても伝わりません。
A. 声を大きくするより、伝える内容を短く具体的にしてみます。何度も同じことが起きるなら、場面や環境の側を変える方法もあります。
Q. 職員によって注意の仕方がばらばらです。
A. 子どもが混乱しやすいところです。何をどう伝えるかをチームでそろえます。
Q. 保護者から「もっと厳しく」と言われました。
A. 事業所としての方針を説明します。一人で約束せず、管理者に相談します。
まとめ
この記事のポイント
- ① 注意の前に安全。
- ② してほしいことを伝える。
- ③ 短く、その場で、人前を避けて。
- ④ 目的は次にどうするか。
- ⑤ 苦痛を与える言い方はしない。

注意の仕方に迷うのは、その子を傷つけたくないからだよね。
その気持ちがあれば、言い方はあとからでも整えていけるよ。
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