放デイで新学期(4月)に不安定になる子|変わらない場所であるための5つ【職員向け】
4月。クラスが変わり、担任が変わり、教室の場所も変わる。
それまで落ち着いていた子が、急に崩れる。
放デイに来てから泣く、怒る、動けない。
学校では何も言われていないのに。
この記事では、新学期に不安定になる子への関わりをまとめます。
先に結論
① 4月は疲れて来る前提で活動を組みます。
② 放デイは変わらない場所にします。
③ 変わることは先に、具体的に伝えます。
④ 学校での様子を確かめる手段を持ちます。
⑤ 崩れ方は記録して比べます。

だいち先生、4月になってから荒れる子が増えた気がします。
3月までは落ち着いていたのに……。

4月はね、子どもにとって一番しんどい月かもしれない。
変わっていないのは、放デイだけ、ということもあるんだ。
環境が大きく変わる時期
国の放課後等デイサービスガイドラインには、こう書かれています。
ガイドラインの記述
「特に入学・進学・就職時等のライフステージの移行時における「移行支援」は、こどもを取り巻く環境が大きく変化することも踏まえ、支援の一貫性の観点から、より丁寧な支援が求められる。」
「学校との情報共有(年間計画・行事予定等の交換、こどもの下校時刻の確認等)、連絡調整(送迎時の対応、トラブル発生時の連絡)を適切に行っているか。」
① 疲れて来る前提で組む
4月の活動の組み方
- 新しい遊び・難しいルールの活動は、5月以降に回します。
- 到着してすぐの時間を、静かに過ごせる形にします。
- 行事や外出は、様子を見てから入れます。
「新学期だから何か特別なことを」ではなく、負荷を下げるのが4月です。
② 放デイは変わらない場所にする
変えないでおくこと
- 席の場所、持ち物の置き場所、帰りの流れ。
- おやつの時間、活動の順番。
- 職員の顔ぶれ(年度で変わる場合は、早めに伝えます)。
学校が全部変わった子にとって、変わらない場所があることが支えになります。
③ 変わることは先に、具体的に
4月は放デイ側にも変更が出ます。
伝え方
- 「担当が〇〇さんに変わります」と、名前で伝えます。
- 変わる日を、カレンダーで見せます。
- 変わらないもの(場所・時間・活動)もあわせて伝えます。
④ 学校での様子を確かめる
確かめ方
- 連絡帳や、学校との連絡の中で、下校時刻や行事予定の変更を確認します。
- 送迎で会える先生がいれば、短く様子を聞きます。
- 保護者から、学校での困りごとを聞き取ります。
学校に直接問い合わせる形は事業所によって決まりがあります。
担当一人で連絡せず、管理者に確認します。
学校で嫌なことがあった日の関わりはこちらに書いています。
⑤ 崩れ方を記録して比べる
記録しておくこと
- 何曜日に崩れやすいか(時間割との関係が見えることがあります)。
- 到着直後か、活動の途中か、帰り際か。
- 去年の4月はどうだったか。
「4月だから」で終わらせず、記録が残っていれば来年の準備になります。
よくある質問
Q. 5月になっても落ち着きません。
A. 学校の環境そのものが合っていないこともあります。放デイだけで抱えず、保護者・学校・相談支援専門員と情報を持ち寄る場を事業所に相談します。
Q. 「学校で何かあった?」と聞いてもいいですか。
A. 聞き出そうとすると閉じてしまうことがあります。まず落ち着ける時間を作り、本人が話し出すのを待つ形が向いています。
Q. 新しく来た子が泣き続けます。
A. 慣れるまでの時間には幅があります。無理に活動に入れず、見ているところから始めます。
まとめ
この記事のポイント
- ① 4月は疲れて来る前提で組む。
- ② 放デイは変わらない場所にする。
- ③ 変わることは先に、具体的に。
- ④ 学校での様子を確かめる手段を持つ。
- ⑤ 崩れ方を記録して比べる。

4月は、子どもも職員も新しいことだらけ。
ここが変わらない場所でいられるように、今日も同じ場所に立っている。
それが支えになっているよ。
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