放デイで高校生・中学生との関わりが難しい|子ども扱いしない5つの関わり方と、卒業後につながる支援【職員向け】
小学生の子たちとは遊びで関われるのに、高校生の子とはどう接していいか分からない。
活動に誘っても「別にいい」と言われる。
スマホを見ているだけで、話しかけても短い返事。
自分より背の高い子に、何を支援すればいいのか。
この記事では、放デイで中高生と関わるときの考え方をまとめます。
先に結論
① 中高生には「子ども扱いしない」ことがいちばんの土台です。
② 活動に誘うより、役割を任せるほうが入りやすいことがあります。
③ 自分で選ぶ・決める場面を意識して作ります。
④ 話は横に並んで、短く。問い詰める形にしません。
⑤ 卒業後の進路につながる力を、日常の中で少しずつ。

だいち先生、高校生の子に話しかけても、ほとんど返事がないんです。
嫌われているんでしょうか。

嫌われているとは限らないよ。
その年齢は、大人との距離を自分で決めたい時期でもあるんだ。
近づき方を少し変えてみよう。
中高生の支援で大事にしたいこと
国の放課後等デイサービスガイドラインには、こう書かれています。
ガイドラインの記述
「障害のあるこどもは、保護者や他の大人から、一定の年齢に達しても『こども』としてみられることも多いが、大人になる過程にある一人の人間として対応していくことが重要である。」
「こどもの意見を聴きながら自己選択や自己決定を促すとともに、こども同士の関わりの中でこどもが主体性を発揮しながら参加できるよう、支援していくことが求められる。」
思春期について「この時期には高校卒業後の進路に向けた準備も必要となる。」
中高生の支援は、小学生と同じやり方を続けるのではなく、大人になる手前の一人の人として関わることが土台です。
① 子ども扱いしない
気をつけたいこと
- 呼び方 「〇〇ちゃん」より「〇〇さん」を基本にする事業所もあります。
- 言葉づかい 幼い子向けの言い方や、大げさなほめ方は控えめに。
- みんなの前での注意 小さい子の前で注意されると、恥ずかしさが強くなります。場所を変えて短く伝えます。
呼び方の考え方は「先生」と呼ばれていい?にまとめています。
② 役割を任せる
「一緒に遊ぼう」には乗らなくても、「手伝ってほしい」には応えてくれる子がいます。
任せやすい役割
- 小さい子の遊びの相手、ゲームの審判。
- 活動の準備や片づけ、道具の管理。
- おやつの配膳の手伝い(事業所の決まりの範囲で)。
- 行事の司会や飾りつけの責任者。
役割は、できたときに「助かったよ」と具体的に返します。

役割を頼んでも、「めんどくさい」と言われそうです。

断られてもいいんだ。
大事なのは、選べる形で頼むこと。
「どっちか手伝ってくれる?」と二つ出すと、決めやすくなるよ。
③ 自分で選ぶ・決める場面を作る
選ぶ場面の例
- 今日の過ごし方を、いくつかの中から選ぶ。
- 宿題をやる時間を、自分で決める。
- 活動に参加するか、見ているかを選ぶ。
選んだことを大人が尊重すると、次も自分で決めやすくなります。
④ 話し方は、横に並んで短く
話しやすくなる関わり方
- 向かい合わず、横に並ぶ 同じ作業をしながら、ぽつぽつ話すほうが話しやすい子もいます。
- 好きなものの話から ゲーム、音楽、動画など、その子が好きな話題に乗ります。
- 質問攻めにしない 「学校どう?」を何度も聞くより、自分の話を少しするほうが返ってくることがあります。
子どもとの距離の取り方は職員と子どもの距離感にもまとめています。
⑤ 卒業後につながる力を、日常の中で
高校生の支援では、卒業後の生活を見すえることも大切です。
日常でできること
- 自分の予定をスケジュール帳やスマホで管理する。
- 困ったときに「手伝ってください」と言う練習をする。
- お金の計算や買い物など、生活の場面を活動に入れる。
何を目標にするかは、個別支援計画にもとづいて児発管と確認します。
個別支援計画の読み方はこの記事にあります。
よくある質問
Q. スマホばかり見ています。取り上げるべきですか。
A. 事業所の決まりに従います。取り上げるより、使う時間と場所を一緒に決めるほうが、話し合いにしやすくなります。
Q. 小学生の子たちと一緒の活動を嫌がります。
A. 無理に同じ活動に入れず、役割を任せたり、別の過ごし方を選べるようにしたりします。
Q. 将来や友だち関係の話をされて、どう答えればいいか迷います。
A. 聞き役に回り、自分の意見を押しつけないようにします。気になる話は、一人で抱えずに児発管に伝えます。
まとめ
この記事のポイント
- ① 子ども扱いしない。一人の人として関わる。
- ② 誘うより役割を任せる。
- ③ 自分で選ぶ・決める場面を作る。
- ④ 話は横に並んで短く。
- ⑤ 卒業後につながる力を日常の中で。

短い返事の奥にも、ちゃんと気持ちがある。
その距離を大事にしながら関わろうとしているあなたは、もう十分その子の味方なんだ。
今日もおつかれさま、はなまる。
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