放デイで同じ質問を繰り返す子|「何時に帰る?」に疲れたときの5つの工夫【職員向け】
「今日、何時に帰る?」
5分前にも答えた。10分前にも答えた。
「お迎えは誰?」「次は何する?」
何度も同じことを聞かれて、だんだん答える声がとがってくる。
この記事では、同じ質問を繰り返す子への関わり方を、職員が疲れないための工夫とあわせてまとめます。
先に結論
① 繰り返す質問は、不安の表れのことがあります。
② 答えを見える形で置いておきます。
③ 答える回数や方法を決めておきます。
④ 質問の中身と時間帯を記録します。
⑤ 職員がいらいらしてきたら、交代します。

だいち先生、同じことを何十回も聞かれて……。
正直、疲れてしまいます。

疲れるのは当たり前だよ。
何度も聞くのは、答えを覚えていないからじゃなくて、確かめて安心したいからかもしれない。
答えを目に見える場所に置いておくと、聞く回数が変わってくることがあるんだ。
不安に寄り添う
国の放課後等デイサービスガイドラインには、こう書かれています。
ガイドラインの記述
「発達障害のあるこどもに対しては、予定等の見通しをわかりやすくすることや(中略)安心できる環境づくりが必要である。」
「こどもの信頼感を育むとともに、こどもの感情や不安に寄り添い、家族や周囲の人と安定した関係を継続するための支援」
① 不安の表れとして見る
繰り返しやすい質問
- 帰る時間、お迎えの人。
- 次の活動、いつ終わるか。
- 予定が変わる日のこと。
先のことが分からないと落ち着かない子は、答えを何度も聞いて確かめることがあります。
② 答えを見える形で置く
置き方の例
- 帰る時間を紙に書いて、本人の近くに置く。
- お迎えの人の写真や名前カードを貼る。
- 1日の流れをスケジュールにして、今どこかを示す。
- 時計に「ここになったら帰る」と印をつける。
聞かれたら「あそこに書いてあるよ」と一緒に見に行きます。
自分で確かめられると、職員に聞かなくても安心できることがあります。
③ 答え方を決めておく
職員でそろえること
- 毎回同じ言葉で答える(言い方が変わると、また確かめたくなる)。
- 答えたら、紙を指さす。
- 「あと3回聞いていいよ」など、回数を見える形で決める方法もある(事業所の方針で)。
職員によって答え方が違うと、確かめる回数が増えることがあります。
④ 記録する
記録すること
- どんな質問か。
- どの時間帯・どの場面で増えるか。
- 何をしたら落ち着いたか。
予定が変わる日や、疲れている日に増えるなら、前もっての伝え方を工夫できます。
⑤ 疲れたら交代する
同じ質問に答え続けると、どんなに気をつけていても声がとがってきます。
職員を守る工夫
- いらいらしてきたら、ほかの職員と交代する。
- 交代するときも、答えの場所を引き継ぐ。
- 「疲れた」と言える職場にしておく。
よくある質問
Q. 答えないほうがいいですか。
A. 無視は不安を強めることがあります。答えを見える形にして、一緒に確かめるほうが向いています。
Q. 答えを書いても、また聞いてきます。
A. すぐには変わらないことがあります。記録を見ながら、置き方や伝え方を変えていきます。
Q. ほかの子の前で何度も聞かれます。
A. 本人のそばに答えを置いておくと、全体の流れを止めずに対応できます。
まとめ
この記事のポイント
- ① 繰り返す質問は不安の表れのことがある。
- ② 答えを見える形で置く。
- ③ 答え方を職員でそろえる。
- ④ 中身と時間帯を記録する。
- ⑤ 疲れたら交代する。

何度も聞いてくるのは、あなたが答えてくれる人だと思っているから。
その信頼を、見える形の安心に変えていこう。
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