放デイのハロウィン活動、職員が前に決めておく5つ|仮装・お菓子・当日の流れの準備【職員向け】
10月の活動は、ハロウィンで。
そう決まったものの、何から準備すればいいか分からない。
仮装を嫌がる子はどうするのか。お菓子は配っていいのか。
当日、いつもより騒がしくなって崩れる子が出ないか。
この記事では、ハロウィンの活動を任された職員が、前もって決めておくことを順番にまとめます。
先に結論
① 活動の中身より先に、当日の流れを子どもに見せる準備をします。
② 仮装は「しない」も選べる形にしておきます。
③ お菓子や食べ物は、配る前に事業所の決まりを確認します。
④ 音・暗さ・人の多さをいつもより減らす方向で考えます。
⑤ 抜けられる場所と、終わりの合図を先に決めておきます。

だいち先生、ハロウィンの係になりました。
何をやるかばかり考えていたんですが、それだけじゃ足りないですか?

中身も大事だ。でも、行事の日に崩れる子は、中身より「いつもと違う」で困っていることが多いんだ。
だから準備は、違いを小さくするところから始めるといい。
ガイドラインの2つの記述を土台にする
国の放課後等デイサービスガイドラインには、行事の準備に関わる記述があります。
ガイドラインの記述
「発達障害のあるこどもに対しては、予定等の見通しをわかりやすくすることや、感覚の特性(感覚の過敏や鈍麻)に留意し、安心できる環境づくりが必要である。」
「設置者・管理者は、活動や行事等で食品を提供する場合は、衛生管理を徹底し、食中毒の発生を防止する必要がある。」
見通しと感覚、そして食べ物。
ハロウィンの準備で押さえるところは、この3つにほぼ重なります。
① 当日の流れを、先に見せる
ハロウィンは、いつもの活動と流れが変わります。
変わること自体より、何が起きるか分からないことが不安になる子がいます。
前もって見せておくもの
- 当日の流れ 「おやつ→着替え→ゲーム→写真→片づけ」など、順番を絵や文字で。
- いつもと違うところ 飾りがある、帽子をかぶる職員がいる、音楽が鳴る、など。
- 終わる時間 時計やタイマーで、何時に元に戻るかを見せます。
前の週から少しずつ飾りを増やすと、当日に一気に変わる感じが減ります。
切り替えが難しい子への見せ方は切り替えができない子にまとめています。
終わりの時間を見せる道具として、残り時間が色で減っていくタイマーがあります。
② 仮装は「しない」も選べるようにする
仮装は、楽しみにしている子もいれば、苦手な子もいます。
帽子や衣装の感触、鏡に映る自分の姿、顔に何かを付けること。
理由は子どもによって違います。
選べる形の例
- 身につけない参加 「今日はシールを1枚だけ」「手に持つだけ」も参加にします。
- 役を変える お菓子を配る係、写真を撮ってもらう係、飾りを作る係。
- 途中から 最初は見るだけ、やりたくなったら入る、でかまいません。
「せっかくだから」と誘い続けないことも、準備のうちです。

仮装を嫌がる子に、「みんなやってるよ」と言いそうになっていました。

うん、言いたくなるよね。
でも、参加の形はひとつじゃない。
見ていることも、その子なりの参加なんだ。
活動に入れない子への考え方は活動に入れない子がいるに書いています。
③ お菓子・食べ物は、配る前に確認する
ハロウィンといえば、お菓子です。
ただ、行事で食べ物を出すことは、いつものおやつとは別に考えます。
配る前に確認すること
- 事業所の決まり 行事で食べ物を出していいか、出すなら誰が用意するか。
- アレルギーと食事の制限 事業所が把握している情報で、一人ずつ確認します。
- 家庭の方針 お菓子を控えている家庭、宗教などで食べないものがある家庭もあります。
- 衛生 個包装にする、手を洗ってから配る、持ち帰りにするかどうか。
迷ったら、お菓子ではなくシールや折り紙の飾りなど、食べ物以外にする方法もあります。
食べ物を使わない配りものとして、折り紙で作るかぼちゃやおばけは準備しやすいものです。
※Amazonのアソシエイトとして、支援員のミカタは適格販売により収入を得ています。
④ 音・暗さ・人の多さを減らす
行事の日は、刺激がいつもより増えがちです。
盛り上げようとするほど、苦手な子にはつらい日になることがあります。
減らせるもの
- 音 音楽は小さめに。急に鳴らす効果音は避けます。
- 暗さ 部屋を暗くする演出は、苦手な子がいれば使いません。
- 人の多さ 全員で一度に動くより、少人数ずつ回すほうが落ち着きやすくなります。
- 驚かせる遊び おばけ役が急に出てくる、などは事前に誰がやるかを見せておきます。
盛り上がりすぎたときの落ち着け方は盛り上がりすぎた場の戻し方にあります。
⑤ 抜けられる場所と、終わりの合図を決めておく
どれだけ準備しても、途中でしんどくなる子はいます。
そのときに、抜けていい場所があるかで、崩れ方が変わります。
先に決めておくこと
- 抜けていい場所(いつものクールダウンの場所で十分です)。
- 抜けた子のそばに誰がつくか。
- 終わりの合図(音楽を止める、飾りを片づける、「おしまい」の声かけ)。
- 終わったあと、いつもの流れに戻す順番。

行事の日は、職員もつい盛り上がる。
だからこそ、「抜けていい」と「ここで終わり」を先に決めておくんだ。
そうすると、楽しい日のまま終われる子が増える。
ゲームを入れるなら
ハロウィンの雰囲気で、いつものゲームを少し変えるだけで十分です。
いつもの遊びを変える例
- 宝探し 隠す物を折り紙のかぼちゃにするだけ。
- 玉入れ かごをおばけの口にします。
- フルーツバスケット 「かぼちゃ」「おばけ」「こうもり」の3種類に。
新しいルールを増やすより、知っている遊びに飾りをつけるほうが入りやすくなります。
人数・時間・準備で絞れる遊びは療育の活動アイデア32から探せます。
勝ち負けで崩れる子がいるときは負けると怒る子への対応もあわせてどうぞ。
よくある質問
Q. 写真を撮って、保護者に渡してもいいですか。
A. 事業所の決まりに従います。個人のスマホでは撮りません。
写真の扱いは子どもの写真・SNSの線引きにまとめています。
Q. ハロウィンをやらない家庭の子がいます。
A. 保護者と事業所が相談して決めることです。職員個人で判断せず、児発管に確認します。
Q. 準備の時間がほとんどありません。
A. 飾りと流れの表だけでも十分です。中身はいつもの遊びのままでかまいません。
Q. 当日、仮装した職員を怖がる子がいました。
A. その子の前ではすぐに外します。次の行事のために、何が怖かったのかを記録に残します。
まとめ
この記事のポイント
- ① 中身より先に、当日の流れを見せる準備をします。
- ② 仮装は「しない」も参加にします。
- ③ 食べ物は事業所の決まり・アレルギー・家庭の方針を先に確認します。
- ④ 音・暗さ・人の多さを減らす方向で考えます。
- ⑤ 抜けられる場所と終わりの合図を決めておきます。

行事の係を任されると、「楽しませなきゃ」と力が入る。
でも、いつもと同じように過ごせたことも、その子にとっては立派な一日なんだ。
準備を考えているあなたに、はなまる。
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