放デイの卒業・お別れ会の準備|当日より前にやる5つと、別れが苦手な子への配慮【職員向け】
3月で卒業していく子がいる。
お別れ会の担当になった。
何を用意すればいいのか、どこまでやっていいのか。
そして、別れが苦手な子にどう伝えるか。
この記事では、卒業・お別れ会の準備を、当日より前にやることから順に整理します。
先に結論
① いつ終わるのかを、早めに何度も伝えます。
② プレゼントや写真は事業所の決まりを先に確認します。
③ お別れが苦手な子には、会の中の役割を用意します。
④ 当日はいつもの流れを崩しすぎない。
⑤ 引き継ぎと記録は、会の準備とは別に進めます。

だいち先生、お別れ会の担当になりました。
やったことがなくて、何から手をつければいいか……。

お別れ会はね、当日より前の伝え方が半分なんだ。
会そのものは、その仕上げだと思っていいよ。
移行の時期は、ていねいに
国の放課後等デイサービスガイドラインには、こう書かれています。
ガイドラインの記述
「特に入学・進学・就職時等のライフステージの移行時における「移行支援」は、こどもを取り巻く環境が大きく変化することも踏まえ、支援の一貫性の観点から、より丁寧な支援が求められる。」
お別れ会は行事であると同時に、移行の一場面です。
① いつ終わるのかを早めに伝える
見通しの伝え方
- 「3月で終わり」ではなく、「あと〇回来たら最後」と数で伝えます。
- カレンダーに印をつけて、目で見える形にします。
- 最後の日が近づいたら、毎回確認します。
急に最後の日が来るのではなく、少しずつ近づいていくようにします。
② 事業所の決まりを確認する
担当一人で決めないこと
- プレゼントを渡すか。渡すなら予算はどこから出るか。
- 写真を撮るか。渡す場合、誰が写っているものまでよいか。
- 手紙や色紙を作るか。ほかの子に書いてもらうか。
- 保護者を呼ぶか。
写真とプレゼントは、事業所によって扱いがはっきり分かれます。前例を先輩に聞いておきます。
写真の扱いは個人情報にも関わります。持ち帰る・SNSに載せる・掲示する。どこまでよいかを確認します。
③ お別れが苦手な子に役割を
会の主役になることが負担になる子もいます。
負担を減らす形
- 話す場面を作らない。代わりに好きなことを披露する形にする。
- みんなの前に出る時間を短くする。
- 司会や音楽係など、動ける役割を渡す。
- 泣いてしまったときに抜けられる場所を決めておく。
④ 当日はいつもの流れを崩しすぎない
当日の組み立て
- 全部を特別にすると、落ち着かなくなる子がいます。
- おやつや帰りの時間は、いつも通りにします。
- 特別なのは会の30分だけ、という形でも十分です。
卒業する子だけでなく、残る子にとっても普段どおりの日であるほうが過ごしやすくなります。
⑤ 引き継ぎと記録
会とは別に進めること
- 移行先が決まっている場合、支援の方法を伝える書類の準備。
- 個別支援計画の最終評価。
- 記録の保存(事業所の決まりに従います)。
お別れ会の準備と同時に進むので、会の担当と記録の担当を分けている事業所もあります。
引き継ぎに何を残すかは個別支援計画の読み方が手がかりになります。
よくある質問
Q. 個人的にプレゼントを渡してもいいですか。
A. 事業所の決まりを確認します。職員個人から物を渡すことを認めていない事業所もあります。
Q. 連絡先を聞かれました。
A. 個人の連絡先は渡しません。相談先として事業所の窓口を伝えます。
Q. 泣いてしまいそうです。
A. 職員が泣くこと自体が悪いわけではありません。ただ、子どもが不安になる場面では、まず子どもの気持ちが先です。
まとめ
この記事のポイント
- ① いつ終わるかを早めに、数で伝える。
- ② プレゼント・写真は事業所の決まりを確認。
- ③ お別れが苦手な子には役割を用意。
- ④ 当日はいつもの流れを残す。
- ⑤ 引き継ぎと記録は別に進める。

最後の日をどう作るか、悩んでいる。
その時間の使い方が、その子の「ここは安心できる場所だった」につながっていくんだ。
あわせて読みたい
▶ 個別支援計画は職員がどう読む?【放デイ・児発の現場向け】明日の支援に落とし込む3ステップ
▶ 放デイの節分で鬼を怖がる子がいるとき|「やる・やらない」の二択にしない5つの組み立て【職員向け】

